全ての家族は解決するためのリソースと力を持っている
昨日、起業して1年くらいの方とお話しをする機会がありました。
その方は起業したいと思いながらも、勇気が持てずになかなか起業できなかったそうです。
お金がないから・・、場所がないから・・、時間がないから・・、などなど起業できない理由は、次から次へと浮かんで来たそうです。
そうだなぁ、何にしてもできない理由は山ほど上げられるし、いつもそれが自分への言い訳になっているなぁと私自身のことを振り返っていました。
「でもね、色々なことはクリアーできるけど、最後に残ったできない理由は“自分ごときが”だったの」
まさに!!私も同じです!!と叫びそうになりました。
「でもね。私の先生にそれは上から目線ですねって言われちゃった」
えぇ!! どうしてですか? どうしてそれが上から目線になるのですか!?
その方の先生曰く・・
この業界には大先生と言われる方もいるけれど、みんながみんな、その大先生に施術をしてもらいたい訳ではない。
もっと親しみやすく、この人なら自分でも行けそうかなと思える所へ来る人もいる。
全てのお客様に何かしらをしてあげなくてはならないなんて、それは上から目線。
お客様は自分で判断し、自分で選んで来てくださる。
私たちは何かをしてあげるのではなく、自分を選んでくださったお客様のすでにある力を引き出すお手伝いをするだけ。
同じようなことを昨日、養護教諭の方にお話しさせていただいたことを思い出しました。
保護者の方と面談をするとき、なんとかアドバイスをして、問題を解決しようとすると、教師がアドバイスをしなければと構えてしまい、面談の空気が重いものになってしまいます。
しかし、変化のためのスキル、たとえば『エンパワーメント』でも、家族が日常何気なくやっていることの肯定的な側面をエンパワーメントするだけです。
エンパワーメントすることで、何気なくやっていた肯定的な行動が強調されて、保護者の方の中で変化のための動機付けとなっていきます。
変化のためのスキルはいくつかありますが、その全てのリソースは家族の中にあります。
私たちはただ、日常過ぎるが故に見過ごされて来た肯定的な側面を、スキルを使って保護者の方に返すだけです。
一つもアドバイスは必要ないし、解決に必要なリソースも力も家族は持っているのです。
システムズアプローチは、問題の解決に有効な技法だと思っていましたが、自分のこと、ひいては色々なことに当てはめて考えられるんだなぁと改めて気付かせていただいた日でした。
そうですよね。
一人一人、それぞれの場面があり、それぞれ違ったシーンがありますが、人間の考え方、気持ちの反応の仕方、行動の原理などはそうそう違うわけがないんですよね。
そういえば、営業のとても上手な方からも同じようなことを聞いたことがありました。
そのことはまたの機会にでも・・
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