面談の目的は?

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どうして、保護者の方と面談をするのでしょうか。

もちろん、問題を解決するためなのですが、1回目の面談から、それを目標にするとどうなるでしょう。

子どもたちが、いろいろな困難にぶつかったとき、家族と協働支援する事がその解決にはとても有効でした。
http://systems.wind-ib.com/index.php?QBlog-20150602-1&mode=category&catname=なぜ、家族との協働支援が有効なのか

そのためには、まずはジョニングを通して、良好な関係を作る事が大切です。
http://systems.wind-ib.com/index.php?QBlog-20150609-1&mode=category&catname=保護者と仲良くなるには(ラポールの種)

そうなるためには、1回目の面談で、性急に解決を導き出そうとするのは、無理があることがわかります。

一生懸命な先生ほど、なんとか困難を早く解決しようとします。
しかし、それがときに家族との関係作りを飛ばして、アドバイスの提示となる事があります。

アドバイスも確かに必要です。
しかし、関係ができていない人からのアドバイスは、正論であっても、感情が付いて行かない事が往々にしてあります。

感情が付いて行かないと、人間は行動をとろうとしません。
アドバイスの空振りとなってしまうのです。

先生も一生懸命、保護者の方も一生懸命なのに、事態が好転しないのは、協働で問題を解決していこうという感情が付いて行っていないからです。

アドバイスがなくても、家族と良好な関係ができるだけで、事態に変化が生まれます。

なぜなら、不安と緊張で面談にのぞんだ家族が、面談をしてみたら、誰も攻められず、自分たちの努力が労われ、この先生は自分たちの事を理解してくれようとしていると感じる事ができたら・・・

少なくとも、来たときよりは元気になって帰ってもらえるはずです。

家族はシステムとして影響し合っています。
少しでよいので、元気になって帰ってもらう事ができれば、前日までの家族の中に満ちていた重い空気が変わります。

そのことは決して、子どもたちに悪いことは起こしません。
少なくとも、現状より悪いことにはならないはずです。

1回目の面談では、ジョイニングをしっかりして、少し元気になって帰ってもらうだけでOKと言えるでしょう。

あせらないことが重要です。

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