保護者と仲良くなるには
保護者と協働支援をするためには、まず、保護者の方と仲良くなる必要があります。
悪い印象を持っている人と協働支援をする気にはなれません。
保護者と仲良くなるために、ジョイニングというスキルがとても役に立ちます。
ジョイニングという聞き慣れない言葉の本来の意味は、仲間に入れてもらうということです。
家族に仲間として入れてもらう→ 家族の抵抗を生まないためのスキルです。
ラポールという言葉は、聞かれた事があるかと思います。
ラポールとは、相談相手と信頼関係になることです。
ジョイニングというスキルは、そのラポールを作るためには欠かせないスキルと言われています。
ジョイニングをするときの心得を一言で言えば、おもてなしの心です。
おもてなしの心で相手を迎えれば、悪い気がする人はいません。
興奮して来ても、少しは落ち着く事ができるでしょう。
学校という場と、おもてなしの心とでは違和感があるかもしれません。
しかし、子どもたちの困難さで、困っているのは誰でしょう?
もちろん、保護者も困っているでしょう。
だから、保護者が来るのは当然だという考えもあるかもしれません。
しかし、学校側も困っているのです。
だから、保護者に時間を取ってもらい、学校に来てもらうのです。
保護者に来てもらって助かるのは、学校なのです。
助けてもらうのですから、おもてなしの心が心得となります。
自分たちを助けるために来ていただいているのですから、まずは、来ていただいた事へのお礼の言葉が出るでしょう。
椅子に座るのも、来てくださった保護者の方より先に座るという事は、おもてなしの心に反します。
そこまでしなくても、という思いがあるかもしれません。
しかし、保護者が高い防波堤の向こうにいるような面談や、分厚い鎧を着ながらするような面談をしたいですか?
答えは、やはりNO、できれば防波堤は低い方が良いですし、鎧も薄い物の方が面談はしやすいですよね。
ですので、おもてなしの心で・・というのは、教師と保護者との良い関係の始りをもたらしてくれます。
では、椅子に座って、面談が始まりました。
何から、話し始めますか?
学校での面談は、すぐに問題へ入りがちです。
子どもたちの困難の解決のために面談をするので、どうしても、すぐに問題を話し合おうとします。
しかし、いくらおもてなしの心で面談が始まったとしても、まだまだ防波堤は高いし、鎧は厚いです。
もう少し、防波堤を下げたいですね。
次回は、ジョイニングというスキル ー 1・・面談の始め方についてです。
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コメント
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おもてなしのこころというのは
一期一会と言う言葉もあるけど、お会いできてうれしいですと言うことかしら?面談は1回それぞれが完結して、その完結したことが次の始まりになればいいと思います。
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Re: おもてなしのこころというのは
>>1 コメント、ありがとうございます。お会いできなければ何も始まりませんので、そういうつもりで書きました。面談が1回ずつ完結するという必要はないかを思っています。教師は治療者ではなく、支援者ですので、介入という事までは無理かなと思っています。ですので、ちょっと元気になって帰ってもらう事、次に繋がる事が、学校における面談では大切かと思います。