学校ゆえの面談の難しさ
子どもたちが困っている状況の解決は、小さな変化から始まります。
その変化は何によって起こるのでしょうか?
変化の道具は、“言葉”です。
今回は、その言葉を使うこと・・保護者との面談について書いていきます。
どうして、保護者と面談しようと思ったのでしょうか?
それは、どういうときでしたか?
面談をする目的は、何だったでしょう?
ただの起きた事の伝達では、変化は起きません。
教師も保護者も困ったまま面談が終わってしまいます。
面談を「変化」に繋げていくには、ちょっとしたコツがあります。
コツを書く前に、学校という場での面談について、ちょっと考えてみたいと思います。
学校での面談は、残念ながら、良い事で面談をすることは滅多にありません。
保護者の方は、上の図のように、大きな不安や混乱を抱えて、学校に来ます。
不安を抱いている人は、本能的に自分を守ろうとするので、自分を防波堤や鎧で守っています。
不安が強ければ強いほど、防波堤は高くなりますし、鎧は分厚くなります。
これから、子どもたちの困っている状況について話し合おうとするとき、お互いの間に高い防波堤があったのでは、なかなか話しがスムーズに進みません。
面談を「変化」に繋げていくには、ちょっとしたコツがあります。
それは、学校での面談という難しい場面でのコミュニケーションでは、特に気をつけたい点です。
では、この難しい場面=学校での面談のコツとは・・・
あなたが、ほとんど面識のない人と話しをするとき、
この人となら、もう少し話しをしてみたいな とか
この人のいうことなら、聞いてもいいかな
と思えるような人は、どんな人でしょうか?
自分が、望むような態度で面談をすれば、お互いに不愉快な面談とはなりません。
でも、これでは具体的なスキルとはいえませんね。
保護者と良好な面談をするための具体的なスキルの一つは、「ジョイング」というスキルです。
次回は、この「ジョイニング」について、詳しく書いていきます。
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コメント
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ようこそおいでくださいました!!
なんだろな?と思いながら学校に来られる親御さんに、ウエルカムメッセージをどう送るかというのも、従来の学校の文化からすると難しんだろうなと思います。
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Re: ようこそおいでくださいました!!
>>1 コメント、ありがとうございます。来ていただいてありがたいと思っている先生方も多いかと思います。しかし、困っている自分たちのために・・という認知はしにくいかなと思い、書いてみました。保護者の方に話せばどうにかなるという大きな勘違いもあるかと思います。