症状はサイン

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前回の家族です。
お父さん、お母さん、小学生の子どもという3人の家族がいました。
お父さんは、家族のために夜遅くまで働いています。
お母さんも、家族のために家事を一生懸命しています。
そんな中で、子どもが学校に行くのを嫌がるようになりました。

原因は何でしょう?
誰が悪いのでしょう?

家族は、一つのシステムです。
システムは、互いに影響し合っています。
影響し合っているので、原因と結果がグルグルと回り、誰が悪いからこうなったとは言えません。

上の家族は、みんながそれぞれ一生懸命にやっています。
そんな一生懸命やっている家族の中で、子どもが学校へ行くのを嫌がるようになりました。

この状況は、互いに影響し合っている家族の構成員の一人に起きました。
それは、家族の誰々が悪いからこうなったという原因因果律の結果ではありません。

家族は互いに影響し合っているので、グルグルと回っている関係性の中に、何かしらのバランスの悪さを子どもが感じた結果として起きたといえます。

この家族は、みんなが一生懸命やっています。
誰も悪くないのです。
しかし、家族の中に何かしらバランスの悪さを子どもが感じました。
すると、子どもは学校に行きたがらないという症状を出しました。

不登校という状況は、問題の症状というよりは、家族のバランスに不都合なところがあると、子どもが家族を代表して出しているサインだと考えられます。

システムとしての家族のバランスが悪くなるときとはどういうことか・・ 後日、書いてみたいと思います。

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