家族との協働支援はなぜ有効なのかー2

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前回のブログでは、家族の中で起きる事は、原因と結果がグルグルと回っていて、誰が原因で誰が結果なのか決める事ができないことを書きました。
家族をお互いに強く影響し合っている一つのシステムと見る考え方です。

家族を一つのシステムとして見る考え方は、子どもたちの困難解決のために、もう二つ良いことがあります。

一つ目は、保護者の方との良好な関係を作る事ができ、さらに、それを継続させる事ができるということです。

グルグルと原因と結果が回っている家族の中では、誰々が悪いからこういう問題が起きたと言う事ができません。
つまり、犯人を捜すのは困難であり、犯人を一人に決めることができないのです。
逆に言えば、家族の中の犯人探しをしないで済み、悪者を作らないで済むのです。

この犯人捜しをしない=家族の誰々に原因があるから子どもはこうなったという考え方をしないことは、保護者の方の不安や抵抗を生まないので、保護者の方と良い関わりを持つことができ、良好な関係の継続に繋がっていきます。

二つ目の良い事は、犯人探しをしないという考え方は、保護者だけでなく、教師にとっても有益だということです。

原因は誰々と考えてしまうと、解決にはその原因となっている人の変化が必要となってきます。
しかし、過去と人は変えられないので、事態はよくなっていきません。
事態をよくすることができない自分は無能な教師だと、教師も自信を無くしてしまいます。

しかし、家族を一つのシステムと考えると、犯人はいないので、誰かを変える必要もありません。
教師にとっても、人を変えるというストレスに会わずに済むのです。

※ 原因は探さないと書きましたが、不登校などの場合は、まずはいじめがないか、勉強がわからなくなっていないか、教室で孤立していないかなどの学校環境の原因は探ります。
探ってみても、学校環境での原因が見つからなかった場合として書いています。

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コメント

  • ぐるぐる回る、次々起きること

    家庭内の要素、お金とか食事とか住み心地とか、その家と周りの地域の関係とか考える。家の中のことは結果としてそう見えるだけで、中の具体的なことは基本わかりません。学校の中の要素、地域と学校の関係、教師組織の中の力関係、また食らうの中での子どもたちの関係などなど、学校の中の出来事も結果としてそう言えるだけで、悪意のないものの動きがそう呼べるだけなのかなと思います。



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