できていること

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昨日はスクールカウンセラーとして、小学校の校内研修に行ってきました。
様々な困難で困っている子どもたちについての情報交換と、先生方へのコンサルテーションでした。

今日は、「子ども支援者のための面談スキルアップ講座」で、教員の方が参加してくださいました。
再受講の方だったので、急遽、その方が困っている事例について、コンサルテーションを行いました。

スクールカウンセラーとして、子どもと接したり、保護者の方と面談をすることもありますが、先生方へのコンサルテーションも大切な仕事です。

子どもたちや保護者の方と常に接しているのは先生方であり、スクールカウンセラーよりも状況をよくわかっていて、直接、支援しているのは先生方だからです。

カウンセリングでもコンサルテーションでも、大事なことは『できていること』を見つけること。

残念ながら人間の脳は、できていること、上手くいっていることはスルーしてしまうという特性があります。
逆に、できていないところ、欠けているところ、足りないところなどは、しっかりと捕まえてしまうんですね。

なので、困っている状況の中でも、できていないところばかりに目が行っていしまうということが起きます。

しかし、よく見て行くと、できていることがたくさんあります。

昨日も今日も、先生方がされている支援の中には、うまくいっていること、できていることがたくさんありました。
しかし、一生懸命な先生ほど問題を常に見ているので、問題との距離感がとれなくなって、うまくいっていることが見えなくなってしまうんですね。

解決の始まりは、少しの変化です。
急に明日、困っていることが無くなっているということはありません。
少しの変化が、やがて解決に繋がって行きます。

なので、少しできていること、すこしましになってきていること、困難の中でもできていることを見つけて行きます。

無いように見えるような状況の中でも、必ず起きています。

私は、ただそれを先生方に返すだけなんですね。
先生方はできていないのではなく、気付いていないだけなのです。

家族が一つのシステムであるように、支援者も支援システムを作っています。
保護者をはじめ先生、その他、困っている子どもを支援している人全てが、その子の支援システムとなります。

システムとは、互いに強く影響し合っている関係性です。

ですので、家族の一人が元気になれば、ほかの家族が元気になるのと同じように、支援システムでも一人が元気になれば、他の人も元気になります。
なので、支援の中心にいる先生が元気になることも大切なことです。

先生が元気になれば、支援にパワーが生まれます。
そのことが子どもに良い影響となって行きます。

先生方へのコンサルテーションで、少しでも先生に元気になっていただくこと、私の大切な仕事の一つです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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子ども支援に関わる方へ

15年間、保健室で実際に行ってみて、一番子どもたちの困っていることの役に立った支援方法(家族療法、システムズアプローチ)です。その方法の全てをご紹介します。
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お母さんのほけんしつ

保健室の先生(養護教諭)として、30年以上、保健室勤務をしてきました。
お母さんが元気になれば、子どもたちも元気になる
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