「ありがとう」

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昨日は、新潟家族療法研究会の研修へ行ってきました。
(新潟家族療法研究会とは、南浜病院の後藤雅博医院長先生を中心とする家族療法についての自主研修の会です)

事例検討でした。

一見、とても大きな困難を抱えている家族でした。

グループで、これからの支援について話し合いをしたのですが、その前に後藤先生が言われたのが、

「この家族の強みはなんでしょう?」

ということでした。

困難が大きすぎると、その困難ばかりに目が奪われてしまいますが、

どんな家族でも、必ずよい所は見つけられるし、それが強みとなっています。

私たち支援者は、それが見つけられるかどうかが支援者の資質となってきます。

本当はこんなに強みをもっているのに、それに気付かないだけなのです。

そこに目がいくようにしてくのが、支援者の仕事。

この家族は、大きな困難を抱えている家族にも見えますが、逆から見れば、大きな困難にも関わらず、バラバラにならない絆の強い家族とも見ることができました。

家族の中には、いたわりや、ねぎらいや、すまなさがいっぱいありました。

しかし、足りないものが一つだけ。

いたわりや、ねぎらいや、すまなさがいっぱいあったからこそ、見落とされていたのでしょう。

それは、「ありがとう」でした。

そう言われれば、いたわりは「よく頑張ったね」とか「無理しないでいいよ」

ねぎらいは「大変だったね」とか「辛かったね」

すまなさは、「悪いね」とか「ごめんね」

どこにも、「ありがとう」は入らないのですね。

私もこのことは、すっかり見落としていました。

そして、家族だからこそ、案外、「ありがとう」は言っていないのかもしれません。

大きな困難に対する支援は?と考えるとこちらも頭が痛くなりますが、
「”悪かったね”とか”ごめんね”の変わりに、”ありがとう”と言ってみたはどうでしょう」は、気軽に提案できそうです。

どんなに苦労しても、「ありがとう」があれば鬱にまではならないそうです。

恐るべし、「ありがとう」効果!

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