困っていることのプロ

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学校という場に長くいて、学校のことはよく知っているつもりでいました。

仕事をして行く中で、自分が困っていたことはほかの先生方も困っていたので、まだ、出会っていない先生方も同じことで悩んでいるのだろうと思っていました。

しかし、最近、少し違うような気がしています。

全く違うということではなく、すこ〜し、ほんの少しなのですが、核心から外れているような感覚を感じるようになりました。

今一歩、大切な所に届いていないのではないかという感覚。

以前、勢いで、Lean StartupというIT関係の方が、たくさん参加される起業イベントに参加したことがあります(場違い感満載でしたが・・)

出てくるカタカナ単語、わからない!!
「ペルソナ???」・・スマホで必死に引きながらやってました(*´д`*)〜з

その中で、特に印象的だったのが、ユーザー調査

ユーザー目線に立ってとか、ユーザーの気持ちになってなどとは頻繁に聞きますが、そのイベントでは、机で考えてないで、とにかくユーザーに会って話しを聞いてこい!でした。

三日間のイベントの中で、何回、外に出て行ったか・・

ユーザー調査のスペシャリストの方のミニ講座もあったのですが、そういうことを専門にしている方もいるんだなぁと感心したのを覚えています。

最近の先生方の根本の困っていること、望んでいることに届いてない感のヒントを求めて、そのときの講師だったユーザ調査の専門家、樽本徹夜さんの買ってはみたけれど、読んでいなかった本を取り出してみました。

そこでは、アンケートやグルイン(座談会形式のインタビュー)では、ユーザーの声しか聞けない

『ユーザーの声の背景には必ず具体的な体験 —その多くは何かをしようとしたときに「上手くできなかった」「手間取った」「イライラした」などのネガティブな体験— があります。』

『ユーザーの声とは、そういった体験をユーザー自身が分析(多くの場合、“素人分析”)した結果に過ぎません。そもそも正しく分析されたという保証はありませんし、それを改めて分析しても新たな発見は得られません。』
(樽本徹夜著 ユーザービリティエンジニアリング 第2版より)

では、どうしたらよいかというと、「師匠と弟子」という人間関係モデルに基づいたユニークな調査手法を用いるとよいそうです。

で、インタビューを試みるということをしてみたのですが、そんなことをしているうちに、“師匠”と言う言葉を他の場面でも聞いたことを思い出しました。

今一度学び直そうと家族療法(システムズアプローチ)の基礎講座に行っています。

そこで、『解決とは、家族との協働支援です』と習ったのですが、協働支援とは、ただ一緒にやっていくという意味ではなく、こちらは支援のプロ、家族は困っていることのプロとして、プロとプロが協働するという意識をこちらが持つことだと学びました。

確かに、本人はもちろんですが、家族は本人の近くに居て、誰よりも近くで、誰よりも詳しく、誰よりも長く困ってきたのだから、確かに困っていることのプロです。

支援者は、困っていることに関しては、この家族というプロ、つまり、家族を困っていることの師匠として、こちらは弟子として、いろいろと教えていただかなくてはならない

全く、異業界のようですが、人間を対象としていることには変わりなく、やることは似てくるのでしょうか。

先生は何で困っているのか? 
子ども支援に関わる方の困り感はどこからきているのか?
困っている子どもの家族は、何を感じ、どうなって欲しいと思っているのか?

弟子になり、師匠の話しを聞くところから、始めたいと思います。

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子ども支援に関わる方へ

15年間、保健室で実際に行ってみて、一番子どもたちの困っていることの役に立った支援方法(家族療法、システムズアプローチ)です。その方法の全てをご紹介します。
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