出会いのはじまり

不登校、保護者、面談スキルアッ

私には、相談についてのスーパーバイスをしてくれるシステムズアプローチ(家族療法)の先生がいます。

今日も、その先生から魂に残るセリフが・・・

先生の組織は相談活動をされているので、クライアントさんを訪問することもあるそうです。

ある日、部下がひきこもりの方のお宅を訪問したところ・・
家の中からの返答はあったそうですが、ドアは開けてもらえなかったとのこと。

困ってしまった部下は、上司である先生に相談をしました。

先生曰く、
「応えてくれたとはすごいね。次回はきっと会ってくれるよ」

部下の方は、本当かな・・、また会ってもらえなかったらどうしよう・・、などときっと逡巡しながらの訪問だっただろうと思います。

訪問してみると・・ 今度はドアが開き、会ってくれたそうです。

私「どうして会ってくれると思ったのですか?」

先生「どんなケースでも、基本はみんな同じだよ。どんな大変だと思われる家族でも、やることは同じだからね」

私「つまり、ジョイニングをしたということですか?」

先生「私はこういうものです。よかったら仲間に入れてください。これしかないでしょ」

まさに・・・、仰せのとおりです。

相談のはじまりは、ジョイニングといわれるラポールの種から始まります。

ジョイニングには、ペーシングとか、会話の順序とか、スキル的なことはいろいろとありますが、一言で言ってしまえばこれなんですよね。

たぶん、相談という場だけでなく、人間と人間の出会いを良好な出会いとしたいならば、全てこれしかないのかもしれません。

口もきいてもらえない、会ってもくれない場合でも、

『私はこういうものです。よかったら仲間に入れてください』

こうお願いし続ける。

ベタにこういう言い方はしませんが、言い方を変えながら、でも、良好なはじまりはこれ。

先生が結果を出す相談員であり続ける理由を一つ再確認した私です。

養護教諭仲間と勉強会をしていますが、この肝心なことをまだ伝えていなかったなぁ
次回には、真っ先に伝えなければ・・・


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