変化を起こすためのスキル 〜賞賛(コンプリメント)〜

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面談をしながら、子どもたちの困難を解決するために変化を起こすというと、まるでマジックのようなスキルが必要なように思いますが、たぶんに普段やっている事です。

普段、何気なくやっていることを意識して使ってみる・・ これだけで十分に変化を起こすことができます。

その一つが、賞賛(コンプリメント)と言われているスキルです。

これは文字通り、褒めることです。
もう少し詳しく書くと、人がすでにやっている行動や対処を褒めることです。

賞賛は、現状を賞賛する事で、家族の日常的な関わり合いのパターンの一部に対する意識付けを変えることができます。

意識が変わると、行動が変わってきます。
行動の変化は、解決へと繋がって行きます。

賞賛には、少しコツが必要です。
人は根拠もなしに褒めれても、褒められた気がしないためです。

コツは2つです。

① 一つ目は褒める時期です。

賞賛が変化に繋がって行くのは、保護者の方から十分に話しをしてもらい、情報収集がある程度できたあとです。
そうでないと、話しの途中で褒められても、褒められた事がその人の中に入って行かないことが多いからです。

私もよくやってしまった失敗が、保護者の方が話しているときに、ここは褒められそうだと思うと、前のめり気味に褒めてしまったことです。

② 二つ目のコツは、褒め言葉を独立させないということです。

賞賛した後に、質問を付け加えます。
[賞賛]+[質問]という形になるようにします。

たとえば、
[賞賛]=「すごく上手にしていると思うのですが、」
  +
[質問]=「上手くやっているポイントは何ですか?」

[賞賛]=「こんな大変なときに○○をやり続けられているのは凄いと思うのですが、」
  +
[質問]=「どうして、そんなにがんばれるのですか?」

このように、[賞賛]+[質問]という形で賞賛すると、保護者の方は、何気なくやっていた日常の行動を意識するようになります。

しかも、褒められるという形で意識するようになるので、どうして上手くやれていたのだろう?とか、続ける事ができたのだろうか?と自問自答するようになります。

そうして、保護者の方は自分でその答えを出して行きます。

褒める事は普段でもやっていることが多いと思いますが、最後に質問を付け足すという言い方は、日常ではないかと思います。

しかし、この[賞賛]+[質問]という形も慣れることによって身に付いて行きますので、機会があれば意識して行なっていきたいスキルです。


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コメント

  • ほめること?

    すごいですね、そこまでお子さんのことを考えるなんて!→そんなに頑張れるわけを教えてください(´・ω・`)でもいいのかな?テイスト見るとほめてる感じがしないのですが、気のせいかね(´・ω・`)


  • Re: ほめること?

    >>1 kuma-gさん、いつもコメント、ありがとうございます。kuma-gさんがおっしゃるような言い方でもよいと思います。「教えてください」でも、質問している事になっていると思いますので・・。ねらいは褒める事なのですが、[質問]を付け加える事によって、あたかも褒める事がおまけのように感じてもらう事がポイントです。そうすることによって、褒めた内容が相手に中に入る安くなります。[賞賛]+[質問]の形は日常生活ではなかなかすることがないと思いますので、ご自分のやりやすい形でやってみてください。



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