効果への査定

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よく質問される事の一つに
「どの方法が一番いいのかわからない」
というのがあります。

私にも、一番いい方法なんてわかりません。
たぶん、どんな偉いカウンセラーにもかわらないのではないかと思います。

私はいつも、その質問に
「今の状況の中で、一番良いと思われる事をしてみるしかないのではないですか。」
と答えます。

そして、一番良い方法だと答えを出してくれるには誰か、ということを付け加えます。

もちろん、一番良い方法とは、子どもたちの困難が解消するための一番良い方法のことです。

先生方は、間違いなくそのことを願って、私に質問されます。

では、困難が解消された、困難が少し良くなったと答えを出してくれるのは誰でしょう?

私ではないのです。

そうです。子どもなんですね。

とにかく、今、一番良い方法であるだろうと思われることをしてみる。

それが、子どもたちの困難の解決に有効だったか、無効だったかの答えは、子どもたちが出してくれます。

子どもの困難さの様子がどう変わったか?

少しはよくなったか?
少しもかわらなかったのか?
悪くなってしまったのか?

そのことで判断する以外に、良い方法なんて誰にも判断できないのだと思います。

やってみた方法が、困難解決に少しでも有効であったなら、それを続ける。

やってみた方法が、困難解決に少しも役に立たなかったとしたら、違う方法を取ってみる。

この繰り返しです。

ここで一つ、大切なポイントがあります。

それは、
『問題が問題なのではなく、問題解決の方法が問題』
だということです。

子どもたちの困難が解消しないのは、問題がそこにあるからではありません。

解決のための方法が、有効でないからです。

そして、問題は、『その有効でない方法を繰り返している』ということです。

真面目で、一生懸命な先生ほど、この状況に陥りやすいです。

なぜなら、この子の困難が良くなっていかないのは、自分の努力が足りないせいだと思い、さらに上手く行かない方法を繰り返してしまうからです。

3回やって上手く行かなかったら、5回やってみる。
5回やってみて上手く行かなかったら、10回やってみる。

このように、真面目で一生懸命がゆえに、うまく行かない方法を続けてしまうのです。

大切な事は、2つだけです。

① 答えは子どもが出す

② 3回やって上手く行かなかったら、違う方法をやってみる

解決の図

効果的な支援には、この査定のローテーションが不可欠です。

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コメント

  • なんだか少し

    何が原因かと考えたら、変化にはたどり着かないですよね。今ここで、当事者=問題を扱う人が変化させたいことは何?効きそうな方法は用意できるかな~、


  • Re: なんだか少し

    >>1 kuma-gさん、コメントありがとうございます。システムズアプローチでは原因は考えないですよね。今日のブログでは、入り口である変化させたいことは何?」ではなく、支援策を実際にやってみての効果の査定について書いてみました。



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