価値観では戦わない

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人間ですから、話しをしていて、どうしても、自分の価値観と合わないという人がいます。

あまり遭遇したくない場面ですが、日常生活の中で経験のあることかと思います。

そういう場合、この人は自分と考え方が違うんだと心情的に距離を置いたり、あるいは、逆に相手の価値観と戦いたい気持ちが湧いて来たりします。

違う価値観に対して、自分の価値観スイッチが反応してしまうんですね。

こんなことが、保護者の方との面談場面で現れたとしたら・・・

保護者の方と面談をしていて、価値観にどうしても共感できない場合があります。

共感できないどころか、反発さえ感じる事もあります。

たとえば、躾は殴って体に覚えさせるという価値観を持っているお父さん。

どう考えても、虐待の域です。

止めなければ、この子は殴られ続けます。

どうしたらよいでしょう。

お父さんの躾に対する価値観と戦いますか!?

価値観で戦うとは、相手の価値観を説得とか説諭で変えようとする事です。

価値観に対して、説得しようとすることは、相手の価値観への否定です。

否定されて、「あなたの言っている事は正しいから、そうします」と言ってくれる人はいません。

自分のことに置き換えるとわかりやすいかもしれません。

小さい事でも、自分の価値観が否定されると、どんな感情がわき起こってくるか・・・

だぶん、誰もがその不快な感情を経験したことがあるのではないでしょうか。

では、どうしたらよいのでしょう。

人が相手の言う事を聞いてもいいかなと思えるときは、

この人なら、自分のことをわかってくれそうだな・・・
この人は、自分を否定しないようだな・・・

と思えるときです。

虐待の場合でも、基本中の基本、ジョイニングに代表されるように仲間として受け入れてもらうことが、解決の始まりです。

誰でも、説得されたり、説教されて動きたい人はいないのです。

このように、面談の場面で違う価値感に出会ったとき、価値観で戦っても良いことは一つも起きません。

しかし、そのことは、けっこう教師にとってストレスとなる面談です。

自分と違う価値観と出会うと、どうしても反応してしまうというのが人間ですから・・・

面談の前に、心の中の価値観で戦わないスイッチを入れておくとよいかもしれません。

価値観で戦わないスイッチ・・・

保護者の方の価値観は価値観として、そこにあるだけ。
そう考えてるんだなぁと受け止めてだけおく。

面談の場面では、自分の価値観は不要なので、価値観で戦わないスイッチを入れておく。

どんな価値観であっても、戦わない。

戦っても、虐待は止める事ができませんが、戦わないと止める事ができます。

面談が終わったら、スイッチを入れて、価値観に反応しないようにして溜まったストレスを何かの形で発散してください。

価値観では戦わない・・・ 

面談において、忘れてはならない重要なポイントですが、裏側では、教師自信のメンタルケアも大切になってきますね。

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