大きな勘違い
いじめや物を壊すなどの行動を子どもがした場合、保護者の方に学校に来ていただいて、話しをするということが多いです。
では、その面談の目的は何でしょう。
保護者の方に状況を話せば問題は解決していくという勘違いが、そこにあることが少なくありません。
子どもを叱るとき、大人は理を説き、いけないことはいけないと教えます。
これは、学校でも、家庭でも、同じことだと思います。
たいてい子どもたちは素直に聞いてくれますし、なぜ叱られているかもわかってくれます。
それは、大人が言っているからではなく、叱っている大人との間に信頼関係があるから、子どもたちの中にスムーズに入って行きます。
しかし、段々と子どもたちの年齢が上がるにつれて、こちらに正義があるとしても、一方的に叱るということが反発を招くようになります。
子どもに対してもそうなのですから、大人同士では当然のことです。
一方的に叱られて、子どものようにまだよい関係でいられるということは、大人同士ではありえません。
しかし、なぜか学校という場になると、子どもの問題について、教師が保護者に正しいことを言えば、保護者の方は深く理解し、子どもを諭し、変化させてくれるという思い込みがあります。
これは大きな勘違いです。
子どもの問題に対して、一緒にやっていこうという気持ちになってもらえるのは、子どもの場合と同じようにそこに信頼関係があるからです。
問題に直面した時でも、解決は保護者との関係作りから始まります。
一生懸命にやっているのに、大きな勘違いのために少しも解決に向かわないのは、子どもにとっても、教師にとっても、保護者にとっても苦しい事です。
次回からは、実際に面談を行う際のポイントについて書いて行きたいと思います。
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コメント
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人は正しさでは育たないよなーと改めて感じました。信頼関係がないと、どんなやり取りも正しさの競い合いになりそうですね。次回が待ち通しいです。
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Re:
Mさん コメント、ありがとうございます。正しさは必要ですが、まさに正しさだけでは育たないですね。正しさの競い合い・・なるほど〜