問題が起きたとき
子どもの問題(不登校やいじめなど)が起きたとき、学校では当然ですが、その問題を解決しようとします。
では、問題の解決とは何でしょうか?
もちろん、不登校の場合は学校へ来られるようになること
いじめの場合は、いじめがなくなること
虐待の場合は、虐待が止まること
しかし、それら解決の始まりは、現状が少し変化することから始まります。
問題の解決は、ほんの少しの変化から生まれます。
問題の解決のためには、まず、少しの変化を起こすことが大切です。
変化を起こすためには、
子ども本人に働きかける
子どもとその家族に働きかける
この二つの方法があります。
たいていの場合、学校では子どもに働きかけるという努力がされるでしょう。
子ども本人に働きかけて、問題が解決していくならそれでOK。
しかし、ちょっとよくなったかなぁと思っていても、いつの間にか、また元に戻っている。
多くの先生方が、経験されたことではないでしょうか?
私も長い間、そのことの繰り返しでした。
それは、私の視点に、子どもとその家族に働きかけるという視点がなかったからです。
家族は、お互いに大きく影響し合いながら、生活している関係性です。
わかりやすい例では、メンバーが増えても、減っても、家族には大きく影響します。
家族の誰かが亡くなって、平気でいられるような家族はいません。
家族それぞれが、何かしらの反応をします。
そのように、家族は綿密に影響しながら、生きています。
子どもにとって、最も影響力を持つ家族と一緒に子どもを支援していくという考え方とそのスキルが、私にはなかったのです。
30年以上、子どもたちの問題解決に右往左往しながら、迷いながら、困りながら、落ち込みながら、関わり合ってきました。
そんな中で、あるきっかけで家族と一緒に子どもを支援していく=家族と協働支援をするということを知りました。
それはシンプルな考え方と、誰もができる(私にもできた)スキルでした。
そして、実際にその考え方でスキルを実践してみると、今までで一番早く、しかも、誰もが傷つかず、子どもも教師も保護者も楽になっていくという驚きの方法でした。
次回から、その考え方とスキルについて、書いていきたいと思います。
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